久しぶりの休みの日(みなさんは中間試験中でねじり鉢巻きでがんばっていたと思いますが)子どもの本棚に「一休さん」の本がありました。おもしろいので、読んでいると次のような話が載っていました。
京に帰った一休さんは、ある裕福な家から法事のお経の依頼をうけました。
約束の日一休さんは、いつものうすずみ色の粗末な木綿の衣を着て出かけますが、門に入ると、こじき坊主と間違えられます。「何もめぐんでやれないよ」「いや、法事のお 経を」「そんなに、うまいことを言っても、中には入れてやれないよ」・・・・
一休さんは寺に帰り、立派な衣に着替えると、今度は丁重に迎えられました。
お経のあと、食事が出されると一休さんは、衣を脱ぎ、たたんだ衣に食事を供えます。そして、「あなたがたは、私ではなくこの衣をありがたがっておいでじゃ。実は先ほど粗末な衣を着て来ましたら、『こじき坊主め、帰れ!』と言って追い出されたんですよ」と言いました。
本は続けて、「身なりや、地位の高い低いで人の値打ちを決めるものではない。ということを、よく解るように教えたものでした。」とありました。
私たちも、テレビやラジオが言ったから、新聞にあったから、あの人が言うから・・・など、いろいろありますが、その中から真理(真実)を見いだす必要があります。でも、これがむつかしいですね。
|