77号  11月24日

二日間にわたる紫紺祭も無事終了しました。
「焼きそば」は、60食を予定していましたが、20食分を追加するほど盛況でした。
「カレー」は、前日試食した時には、バツグンにおいしかったのですが、当日朝、カレーを温めるときに、煮詰めすぎて味が悪くなり残念でなりません。
ともかく、皆さんご苦労様でした。バザーの売上については後日報告いたします。

さて、今日のホームルームでは「情報社会」について考えたいと思います。
(難しい話しではありませんので、みんなで考えましょう。)

最近聞いた話しで、驚いたことがあります。

あるお医者さんが、20代の若い母親から「あの、うちの子のおしっこ、ブルーじゃないんですけど、大丈夫でしょうか?……」と質問された。お医者さんは、 一瞬意味がわからなかったそうです。実は、母親が「テレビのコマーシャルに出てくる赤ちゃんのおしっこがブルーなものだから、赤ちゃんのおしっこはみんなブルーだと思っていたそうです。」(まさか、君たちは!)

  この表は、君たちの多くが興味を持っている「性に関する情報」をどこから得ているかを示しています。
(845人の高校生からのアンケートです。複数回答により、100%を超えています)

「同性愛」「不倫」「SM」……。これらの言葉は、ボクが高校生の時からあったし、知っていました。が、いつもアホやってる悪友同士でさえ、これらの言葉を口から発することはなかったのです。それくらい恥ずかしい領域の単語だったのです。

ところが、今では、お茶の間時間(夕食後のくつろぐ時)のテレビでも、これらの言葉は平然と連発オンエアされています。その中に、いやでも君たちは生きているのです。

これらの氾濫する情報は、「み〜んなやっているんだ。」とか「み〜んな、そうなんだ」という感覚になってしまいます。

ボクらが(君たちのお父さんお母さんも含めて)高校生の時なら、「私のやっている(考えている)ことは、異常じゃないのかな?」と不安になったりしたものです。
ところが今は、テレビなどが面白おかしく報道して、心の中にあるブレーキを、みんなから奪い取ってしまっています。

セックスについて考えることも大切ですが、ここでちょっと、氾濫する「情報」について考えてみましょう。
なぜなら、人の価値観は初期学習によって、あまりにも大きく左右されるのです。
つまり、キミの恋愛やセックスに対する考え方が、あまり形成されていない時に接した雑誌やテレビや友達からの情報は、キミの恋愛や性の価値観に大きく影響してしまうからです。

最近テレビの番組で、「やらせ」が問題になっています。視聴率を上げるために、番組をおもしろくする目的で、事実と反する映像を流しています。
しかし、視聴者はその映像を「正しいもの」として見ます。

別の例で、雑誌に「高校生の初体験の平均年齢=17.7歳」なんていう記事を良く見ます。

けれど、常識で考えてみれば「初体験の平均年齢」なんて計算できるわけがありません。
調査対象になる女性の中に1人でも未経験の人がいれば、この計算は不可能なのです。
(2人のアンケートで考えてみましょう。1人が18歳で経験した。もう1人は未経験者 0歳ならば、平均9歳となります。)

もし、アンケートの中から経験者だけを対象として「初体験の平均年齢」を計算すると、平均値は必ず「18歳未満」になります。
なぜなら、アンケートの対象が高校生だから。

キミたちが読んでいる雑誌の多くは(大手の出版社から出版されている雑誌も、下請けの企画会社が製作している場合が多いのです)、アルバイトの学生や、ライターの仕事にあこがれ、とにかくなんでもいいから書ければ…… なんていう人たちが書いた文章が少なくないのです。

その証拠に、雑誌の場合、キミが読む記事に、その記事を書いた人の名前がどこに載っていますか?あったとしても、ペンネームがせいぜいです。

つまり、本名では書けないような恥ずかしい文章、自分の書いた文章に責任がもてない書き捨ての文章がほとんどなのです。

世の中にあふれる「情報」を、正しいものと考えるのはキケンなのです。メディア(雑誌やテレビ)の「情報」を鵜呑みにしないように!

けど、メディアの力はすごいと思います。

テレビの映像は、ノーマルでない情報もノーマルな情報のように感じさせてしまうし、高校生の女の子を興味本位に扱っ「情報」が氾濫し、活字になるともっと威力を出します。

「女子高校生のセックス体験度40〜50%」なんて書いてある雑誌もありますが、そんなものは、真っ赤なウソなのです。

このグラフでもわかるように、高校生の関心は「性について」が上位を昔から占めています。

「性」をテーマにした月は、雑誌が多く売れるそうです。

それだけ、「性」は、多くの高校生が関心を持っている問題なのでしょう。






78号  12月1日

いよいよ今日から12月です。

12月のことを「」と言いますが、これは暮れにあちこちで仏事が行われるために、「お寺のお坊さんが東西に馳せ走る。」

すなわち、師はせ月から来ています。

さて、今日から教室でのストーブ使用が出来ます。ストーブ使用に関して、次のことを守って下さい。

・ 週番の人がストーブ係となります。

・ 実習や体育などで教室を開ける時には、ストーブの火を消して教室を施錠する。

・ 給油日(月・水・金)の掃除時間に、灯油を取りにいき容器を速やかに返却する。(容器が返ってないクラスには、給油がありません。)

・ 朝にストーブの点火は、私が行います。

・ 放課後の使用は出来ません。

・ ストーブを暖房以外に使用した時には、ストーブの使用が停止されます。 
 たとえば、紙などをストーブで燃やしたり、ストーブの中に物を投げ込んだりしたとき

・時々窓を開けて、換気をして下さい。

2学期の期末考査が、来週の火曜日(7日)から始まります。

三者懇談会のお知らせ

12月21日〜25日の間に、三者懇談会を予定しております。
年末の忙しい時に申し訳ありませんが、後日希望日時の調査用紙をお配りしますので、よろしくお願い申し上げます。

 改札口で

  A子は、身分証明書に貼る写真を定期券の上にはさんでおきました。
 これは忘れないようにということだったのですが、うっかり駅の改札口でそのまま出してしまい、駅員に呼び止められました。

ハッと思い、あわてて写真を取り除き示したところ、駅員が「すみませんでした。失礼しました。」とていねいに謝ったということです。

A子は、「定期の日付が見えないように出したのは私ですから、私が謝らなければならなかったのですが…… しかし、その日は一日、すがすがしい気分で過ごすことが出来ました。」と言いました。

もし駅員が「ダメじゃないか、そんなものはさんで」と高圧的に言ったら、A子は「そんなの勝手でしょ!」と言ったかもしれません。

さて、私は最近これとまったく逆の出来事に出会いました。

広島でワンマンバスに乗っている時、おばあさんが乗ってきて、両替機に五百円玉らしいものを入れましたが、何も出てきません。
運転手は、機械をドンドンたたきながら、「本当に入れたの?五百円玉が曲がっていたんじゃないの?」と言うのです。

おばあさんはオロオロするばかり………

五百円玉が曲がっていようといまいが、入れて出てこないのなら、一言「すみませんね」と言えば、車内のみんなの気分は、ずいぶん違ったし、おばあさんもあわてずにすんだと思います。

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