セクハラについて
このところ、企業の人事担当者らの間で隠れたベストセラーとなっているのが、日経連出版部がまとめた「セクハラ防止ガイドブック」だ。
よく売れている原因は、セクハラのガイドラインを明記したことにある。(下の表を参照)
社員から「こんなことがセクハラになるの」という声が出るようなグレーゾーンの扱いだ。
例えば、女性だけ「チャン」付けで呼ぶ。呼んでいる当人からすれば親愛の表現でも、呼ばれる方は不愉快に思うこともある。
一方、被害を受ける立場の女性も「毎日、不快な思いをしているけれども、この程度でセクハラと訴えたら、変わり者扱いされないだろうか」と悩む場合もある。
女性社員の六割が「職場でセクハラと思われる行為がある」と答えている。
セクハラ相談も97年度で約2500人、98年度はその2倍が訪れている。
98年に米国三菱自動車製造がセクハラ訴訟で50億円近い和解金を支払っている。
「職場のセクハラべからず集」
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レッドカード(絶対避けること)
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人事などを条件に性的な誘いをかける。
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地位を利用し、食事やデーとにしつこく誘う。
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接待の席でお酌やデュエットを強要する。
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性的魅力をアピールする服装を強要する。
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性別によって差別的な取り扱いをする。
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性的な冗談をしつこく言う。
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職場にヌードカレンダーなどを張ったりする。
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「性的にふしだら」など悪質な中傷を繰り返す。
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イエローカード(避けた方がいいこと)
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女性だけ『チャン』付けで呼ぶ。
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「女には無理だ」などと決めつける。
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相手が困るような性的冗談を言う。
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個人的な性的体験談を話したり聞いたりする。
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肩、髪、手などに不必要に触る。
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休憩時間にヌード雑誌をこれみよがしに見る。
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ある女性の性的魅力を他の女性と比較する。
「結婚はまだか」などとしつこく聞く。
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