ボクは何をしたらいいのでしょうか?
大学の先生から聞いた話しです。
「以前は、学生が私のところへ良く来て言ったものです。
『先生、私はこういう事がしたい。そのためには何をしたら良いのか?どんな材料を集めるべきか教えて下さい』と。
しかし最近は、次のようなものが増えているんですよ。
『先生、私はこの学部に入ったんですけど、何をしたいんでしょうか』とか『何をしたらいいのでしょうか』と言うんですよ。」
大学に入ってみると、多くの人々は自分が無目標の状態に投げ出されている事に気づきます。
大学は自由です。何をしても良い。
しかし、何をしても良いということは、だれも私たちに目標を与えてくれないということです。
自由と言うのは、不安の裏返しの場合があります。
さて君たちは、この話の前の段階《どこに就職するか?どの学校に入るか?》を考える時期です。
しかしながら君たちの話しを聞いていて、あまり将来の展望が見えてきません。
何をやりたいのか?ということが、(このことが本当に大切だと思うんですが……)
非常にボンヤリしています。どんな仕事に就きたいのか、志望する学校の入試科目が何なのかが、答えられない。
また、「勉強せずに、簡単に入れるところ」という、安易な考え方が見えます。
「私は何をやりたいのか?」という課題は、ひょっとしたら人生の永遠の課題かもしれませんが、一年後のことを考えると、あまりにも心もとない気がします。
卒業時にみんなの笑顔を見ることができることを期待して、担任として頑張ります。
|