四国別格20ヶ寺の旅

台風一過、さわやかな天気が続き「よし!行こう。」と言うことになった。
9〜20と1番が既に終了しているので、後は8番から2番までのたったの7ヶ寺である。ところが・・・・
この考えが甘かった。寺から寺への距離が長いのだ。それに台風で道が通行止めになっている所があった。
今回の走行距離は、675Kmにもなった。しかし、念願の年内中の結願が達成できた。

  別格第八番 十夜ヶ橋(とよがはし) 永徳寺(えいとくじ)

      本 尊:弥勒菩薩  開 基:弘法大師  宗派:高野山真言宗

      真 言:おん、まい、たれいや、そわか

      御詠歌:ゆきなやむ浮世の人を渡さずば一夜も十夜の橋と思ほゆ

      所 在 地:〒795-0064 愛媛県大洲市十夜ヶ橋

本郷を出発したときには晴れ、しかし目的地に着くと雨、あめ、アメ。
普通お寺は山の中、しかしここは国道のすぐそばにあった。弘法大師が野宿されたという橋は、今は国道56号線に架かる鉄筋コンクリートの橋になり、橋の下にお加持ふとんを着た大師像が安置されています。又、その橋の上を高速道路の高架橋が通っています。

  別格第七番 金山(きんざん) 出石寺(しゅっせきじ)

      本 尊:千手観世音菩薩  開 基:道教法師  宗派:真言宗御室派

      真 言:おんばざら、たまら、きりく

      御詠歌:くもりなき二名の島の金山にみのりの光かがやくを見よ

      所 在 地:〒799-3462 愛媛県喜多郡長浜町豊茂乙1

益々雨がひどくなった。中央の本堂は昭和16年(1941)の火災以降に再建され、総欅(けやき)造りで屋根は反りのある銅板葺きとなっています。
私の生まれた年に火災にあったとは!


  別格第六番 臨海山(りんかいざん) 龍光院(りゅうこういん) 福寿寺(ふくじゅじ)

      本 尊:十一面観世音菩薩  開 基:栄瑜上人  宗派:高野山真言宗

      真 言:おんまか、きゃろにきゃ、そわか

      御詠歌:みめぐみの杖をたよりに有為の山越えてくもらぬ月を見るかな

      所 在 地:〒798-0036 愛媛県宇和島市天神町1-1

前日にまわりたかったが、雨のため夕方5時までに到着できず宇和島泊まり。
朝起きて地図を見ると、ホテルより100メートルのところにあり。
本堂、大師堂等は111段の石段を上がったところにありました。この石段の111は煩悩の数108と三世を足した数と言われています。
登りきると宇和島城が見えました。


  別格第五番 高野山(こうやさん) 大善寺(だいぜんじ)

      本 尊:弘法大師  開 基:弘法大師  宗派:高野山真言宗

      真 言:南無大師遍照金剛

      御詠歌:みな人の善を須崎の高野寺波の音さえ法の声かな

      所 在 地:〒785-0009 高知県須崎市西町1-2-1

本日の反省
納経所には誰も居られない。本堂の戸が開いていたので、遠慮なく中に入ってお参りをする。
般若心経をあげているときに、住職さんが現れる。
納経をお願いすると、「無断で本堂に上がられると良い気持ちはしません・・・・」
すみませんでした。そうですね、自分の家に無断で入られると・・・・ わかります。


別格第四番 八坂山(やさかざん) 鯖大師本坊(さばだいしほんぼう) 八坂寺(やさかでら)

      本 尊:弘法大師  開 基:行基菩薩  宗派:高野山真言宗

      真 言:南無大師遍照金剛

      御詠歌:かげだにも我名を知れよ一つ松古今来世をすくひ導く

      所 在 地:〒775-0101 徳島県海部郡海南町浅川

この地を訪れた弘法大師が、馬の背に塩鯖を積んだ馬子に出会い、塩鯖を乞われましたが、ののしられ断られました。
馬子が坂まで来たとき、馬が急に腹痛で苦しみ倒れ込みました。
馬子は懺悔し大師に鯖を献じ、馬の病気を治して下さるように頼みました。
大師は馬にお加持水を与えると元気になり、塩鯖を海中に放ちお加持すると蘇り沖に泳いで行きました。
そこで発心した馬子は出家し、大師の弟子となり庵を建てて人々の救いの霊場としました。
これが鯖大師の由来で、鯖を3年食べないことにより子宝成就、病気平癒の願いごとがかなえられるといわれています。


  別格第三番 月頂山(げっちょうざん) 慈眼寺(じげんじ)

      本 尊:十一面観世音菩薩  開 基:弘法大師  宗派:高野山真言宗

      真 言:おん、まか、きゃろにきゃ、そわか

      御詠歌:天とふや鶴の奥山おくたへて願ふ功力に法ぞ通はむ

      所 在 地:〒771-4505 徳島県勝浦郡上勝町正木

これぞ別格!「分け入っても、分け入っても、山」 「対向車が来たらどうしょう?」と思いながら運転。
しかし良かったことが一つ。途中で見た「潅頂ヶ滝」があり落差約60mの名瀑です。
ヤット着くと、団体客が2団体。山の上には、有名な「穴禅定」が行われる洞窟があります。
約2億5000年前に形成された100m程の洞窟で、導師の言われる通りにしないと進退窮します。
無事にお参りできると「無病息災で長患いをしない」「金運、開運が成就します」「入試、安産、交通安全の成就ができます」といわれています。
費用は1500円で1時間ほどかかります。と言うことで、我々はUターンしました。


  別格第二番 東明山(とうめいざん) 童学寺(どうがくじ)

      本 尊:薬師如来  開 基:行基菩薩  宗派:真言宗善通寺派

      真 言:おん、ころころ、せんだり、まとうぎ、そわか

      御詠歌:まいるなら三世の悪行消えはてる南無や薬師の瑠璃の光に

      所 在 地:〒779-3232 徳島県名西郡石井町城の内

弘法大師が幼い頃、ここで書道や密教の学問をされたことから童学寺と言われています。
日本の民衆教育の最初である「いろは歌」47文字を創作されたと伝えられています。

   メル友のぷー太に作っていただきました。


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